ガロプロ工業炉メンテナンス：実績:岐阜県関市　刃物の製造

バーナーは、バーナー技術センターさんのCAPバーナーで、バーナータイルから発生する輻射熱を利用し、材料および炉内温度を均一にするのに適したバーナーです。
分解をしてみると、ガスの出口が鉄粉やススで詰まりがありました。
これではガスが詰まり、温度が上がらないどころか、点火すら出来ません。
長年、熱処理炉を使ってお仕事をされてきたことを物語っているようです。
分解をして、直接目視をしないと原因が分からない事例でした。 きれいに取り除き、無事に点火確認ができました。

どうしても汚れてしまうブロア用エアフィルター。
掃除をしたのは最近だと思いながらも、気が付いたら、いつの間にか汚れています。
埃や鉄粉が舞う中での作業が多いため、フィルターに吸着してしまいます。
このフィルターがあるから、炉内に埃や鉄粉が入らず、製品に影響を与えません。
地味な役割と思われますが、重要な部品です。 フィルターは定期的な掃除や交換が必要となります。
現場に立つ方からすると、手間に感じてしまいますが、メンテの際に、掃除をするだけでも違ってきます。

バーナーを外した際に、炉内の様子を写真に撮りました。
耐熱レンガがキレイに並んでおり、歪みもありません。炉体の劣化は少ないと思います。
バーナーを外さないと、炉内を見ることはできませんので、この機会にいろんなところを確認します。
異常を発見した場合は、対策を考えることができますので、確認して損をすることはありません。
メンテや部品の交換等行い、設備と長く付き合っていくことができます。

最後にバーナーの点火確認（写真はパイロットバーナーのみ）をしました。
きれいな青色の炎で燃焼しています。
点火をしなかったメインバーナーも点火して、温度の上りは見違えるほど、改善しました。
昇温時間の短縮で、待ち時間のストレスが軽減され、気持ちよくお仕事に取り掛かれます。
ガスのバーナーは他の燃料と比べ、メンテナンス頻度は低いのですが、ノーメンテで酷使することはお勧めできません。
長くご利用いただくために定期的にメンテナンスをすることをお勧め致します。まずはご相談から。