- メンテナンスをすると、どういう効果がありますか?
- それまで発生していた不着火や失火のトラブルが減る、適切なガス量や燃焼空気などが供給され、設定温度までの上昇時間や溶解までの時間が早くなるなどの効果が期待できます。またそれまで過剰空気(必要以上の空気を供給されていた場合)の状態だった場合などは燃費の向上がある場合もあります。熱風漏れあり、燃焼状態も過剰空気の状態だったケースでは、燃料消費量が5割近く改善した事例もありました。
- メーカーがなくなってしまっているのですが、対応してもらえますか?
- 現地での調査が必要ですが当社では今までにこのようなケースも多く扱っています。その際に現状の炉の図面や制御盤の回路図等の情報があると対応や対策が比較的スムーズに進みます。これらがないと、一から現地で調査を行う必要があり、時間や費用がかかってしまうことになります。
- 火がつかないが、どうしたらよいか?
- 着火しない原因をまず突き止める必要があります。通常スイッチを入れると、ガスの圧力は正常か?空気の供給は正常か?など各段階のチェックが行われ、電磁弁が開き、着火動作に入ります。その途中で異常を検知し、止まっているのか?そこは正常で着火動作のどこかが異常(電磁弁の故障やスパークが飛ばないなど)で着火しないのか、パイロットバーナー(種火)に着火するがメインバーナーに着火しないのか、メインバーナーにも着火するがすぐに安全機構が働いて失火してしまうなど、火がつかない原因がどこにあるのか調べる必要があります。それを特定して修理調整や部品交換などすれば多くの場合は治ります。
- 最近温度の上がりが悪いのだが、原因と対策は?
- A十分な熱量が供給できていないことが考えられます。いくつか要因があると思います。1.ダクトや炉自体が老朽化し、熱風漏れが発生している。2.バーナーなどの熱源が何らかの要因で定格の熱量が発生できていない。たとえば、給気フィルターの詰まり、ガスやエアー配管の詰まり、ガスノズルの詰まりやバーナーに汚れや煤などが付着し、ガスやエアーの供給が妨げられていることが考えられます。詳しくは、現地で調査が必要です。