- 海外製の設備ですがメンテナンスは可能ですか?
メンテナンスは可能です。
但しバーナー含めて海外製ですと部品等手配が出来ない場合もございます。その際は、既存メーカー様や設備業者様とお付き合いがある場合はお客様にて部品手配を頂く場合もございます。
実際に、部品を手配頂きメンテナンスや部品交換を実施した事例もありますのでお気軽にご相談下さい。
- 製品に塩分が含まれており設備腐食が著しいですが、メンテナンス可能ですか?
メンテナンスは可能です。但し腐食、劣化状況により対応は異なります。
極力部品を取り外し内部の確認を行います。中には、腐食が激しく”ネジを回すこともできない”といった設備もありますので、メンテナンスが困難となる場合もあります。
その際は、メンテナンスを実施する前に出来ない箇所のご説明(リスク有無等)させていただき、交換推奨部品などのご案内も致します。
メンテナンス内容をご相談の上で進めさせていただきます。
腐食は燃焼系統や制御系統から炉体全体に悪影響を及ぼしますので、早急なメンテンナンス及び炉修をお勧め致します。
- 温度の上りが以前より悪くなり、製品の焼きが甘くなってしまっているが改善は可能 ですか?
バーナー能力が定格出ていない事や、季節的な原因が考えられます。
バーナー能力の低下は、製品のかけらや、給気口から入り込んだ埃、スス汚れなどが原因で目詰まりが発生し燃焼量が低下します。
また、梅雨時期で焼きが甘くなった事例もございます。それは、湿気により製品に含まれる水分量が多くなったため、バーナーが同じ火力であっても焼きが甘くなった事が原因でした。
その対策としては、メンテナンス内によるバーナーの分解清掃や、ガスの圧力を適正な調整幅で昇圧することをお勧め致します。
- 最近バーナーの炎が赤いのですが、問題はありますか?
炎全体が赤いようでしたら改善の必要性がございます。
火口は青い炎とまたは、炎の先端のみが赤くなることは、バーナーの設置環境やバーナー形状によってあり得るため、異常燃焼ではない可能性もありますのでご確認下さい。
ただ、火口が赤色の炎ですと、詰まりなどが原因で燃焼バランスが悪くなっていると考えます。
無駄な燃料消費がおこなわれている可能性、また酸素量が不足し不完全燃焼が起こりますと一酸化炭素が発生し大変危険です。
空気中に一酸化炭素濃度がわずか 0.02%含まれても頭痛や吐き気の症状が出ますし、0.3%を超えますと 30 分で死に至ることもございます。
点火をしているから大丈夫と過信せずに、常日頃から、炎の状況も確認することが必要となります。
炎全体が赤いようでしたら、適正な燃焼を行うため、メンテナンスにてガスとエアーのバランス調整も行うことをお勧め致します。
- 圧力計が動いて無いようだが交換の必要はありますか?
故障有無のセルフチェックは可能です。元バルブを閉め、圧力計を取り外した際に、圧力が 0 を示さなければ不良(故障)の可能性がございます。その際は交換を推奨いたします。
圧力計は誰にでも行える日常点検として必須となります。毎朝の立ち上げ時にチェックをすることによって、人の健康管理と同様にて日々の運転状況確認で状態の変化が分かります。
トラブル時の不具合箇所特定においても大切な部品です。また故障有無のセルフチェックを行う際はシールテープやモンキーレンチなどの工具をご準備頂き、設置後はガスやエアー漏れの無いよう作業するようにお願い致します。
- 安全装置(エアフロースイッチ・フレーム電流・ウルトラビジョン等)が機能して いるかの確認はできますか?
メンテナンスをすることで、動作確認が可能です。
中には期限管理が必要となる部品もございます。部品の使用年数と適正な数値の把握をしていますと、期限管理及び突発的なトラブルが起きた際の不具合箇所特定に要する時間に、大きな優位性ができます。トラブルが起きる前の予防保全にもなります。
実際に定期的にメンテナンスを行ってから、突発的なトラブルがほぼゼロになったお客様の事例もございます。
工場の安定稼働から定期メンテナンスをお勧め致します。
- 不着火・失火をたびたび起こしますが対処は可能ですか?
着火不良としてパイロットバーナーの汚れ、点火系統や電気系統の経年での不具合、または、乾燥炉バーナーの設置環境にて湿気が溜まりやすく、休み明けはもとより梅雨時や雨天時に頻発するようでしたら湿気からバーナーを守る対策を講じることも必要です。
トラブルが大きくなる前に原因を特定し、根本解決することをお勧め致します。
- しばらくバーナーのメンテナンス(分解清掃)をしていないが大丈夫ですか?
バーナー内部に塗料カスや煤が付着している可能性がございます。汚れが付着し
溜ると、不着火・失火の原因となります。
製品に煤等の異物が付着し二次的影響が出ることもあります。現状把握のためにも、フルメンテナンスというメニューもございます。
燃焼設備全体を確認することによって思わぬ問題が発覚し、事前に対処できた事例もございますのでお勧め致します。
- 最近乾燥炉温度の上りが良くなく、立ち上げに時間がかかるようになったが改善 は可能ですか?
十分な熱量が供給できていない可能性がございます。
いくつか原因はございますが、ダクトや炉体からの熱風漏れ、塗料カスの付着によるメインバーナーの目詰まり、燃焼ブロアや配管内の汚れから吸気エアー量の減少、逆に振動などでネジが緩み吸気エアー量の過剰等が、温度が上がりにくい原因と考えられます。
いずれにしてもガス・エアー量のバランスが崩れることで、燃焼効率が下がるためです。
無駄な燃料消費にもつながります。根本原因を掴む事によって安定稼働はもとより、燃料のコスト削減につながった事例もございますので一度現地調査をお勧め致します。
- 乾燥炉から異音がするが何が問題なのでしょうか?改善方法はありますか?
ブロアモーターからの異音の場合、原因としてベアリングの摩耗、芯ズレなどの可
能性がございます。
対処せず放っておきますと停止してしまう可能性がございます。
風切音の場合、ブロアからの給気排気のバランスが良くないか、ガス・エアー量のバラン
スが崩れている可能性があります。
清掃調整か、汚れなどがひどい場合はフィンの交換をお勧め致します。
最悪の場合乾燥炉が稼働停止の恐れもございますので、早急な対応をお勧め致します。
- バーナーが異常停止しました。対応可能でしょうか?
安全装置(プロテクトリレー及びバーナーコントローラー)をリセットしても頻発
するようでしたら、失火・不着火を感知して、安全装置が働いている可能性がございます。
原因と想定される箇所は多数ありまして、点火系統、温度調節計、コントロールモーター、
ブロア、実際現地にて当該乾燥炉の試運転を行います。
乾燥炉個々に異なる点火・制御フローを把握してフローのどこで止まるかが判定のスタートとなります。
不具合原因の可能性がある箇所を1つ1つ判定してゆきます。
過去には安全装置の検知部本体自体や複数個所不具合事例もございました。
定期的にメンテナンスをすることをお勧め致します。
- 設備が老朽化している。保全や安定操業の観点で考えるとどのように対策したらい いですか?
メンテナンスや点検で現状を把握し、設備を長く安定的に使えるようにすることで、
工場の生産性向上につながります。
バーナーの更新を考えていたあるお客様の例ですが、問題となっていた部品を特定し、定期
点検、部品交換することで、多額のバーナー更新費用を掛けることなく問題解決となった事
例もございます。
不良個所を特定し改善を行えば、安定操業もコストダウンも担保することが出来ました。
現状を総合的に判断し、やみくもな更新はお勧め致しません。
- 製品に煤が付着したりすることがあります。原因と対策はありますか?
煤が付くということは、不完全燃焼をしている証拠です。完全燃焼に十分な酸素が足り
ない何らかの原因があるはずです。
例えば、工場内に油煙やミストが多かったりすると、煤を出しているバーナーの吸気付近
が油煙やミストによってベッタリと汚れが付き、フィルターが目詰まりしたり、エアー配
管が詰まったりしているケースがあります。また、バーナーの燃料と空気の混合割合が何
らかの原因で狂ったりした場合も煤の発生につながります。
煤が出る原因をしっかり突き止めて、その対策をする必要があります。フィルターの汚れ
の場合は、交換することで解消します。また油煙やミストなどが工場内で発生している場
合は、バーナーの吸気自体を外部吸気にすることで、トラブル発生の頻度が大幅に減った
事例もあります。
まずは煤の出る原因追及することをお勧め致します。
- 乾燥炉の本体やダクトなどに隙間で出来ていて、そこから熱風が漏れているのですが、 修理できますか?
厳密には現地調査の必要がありますが、ほとんどの場合可能です。
熱風が漏れていると、温度上昇が遅くなったり、本来なら設定温度に達するとバーナーが
切れて、温度が下がるとまた点火するといったような動作を繰り返すはずが、ずっと燃焼
状態だったりします。
断熱材や板金工事で隙間を埋めるなどの処置を行うだけで、30%以上も燃料費が改善した
事例もあります。熱風漏れをほっておくと炉体の損傷にもつながる恐れがございます。
早急に修繕することをお勧め致します。
- ガスの消費量を調べることができますか?
- ガスの消費設備に合った流量計を設置すれば、可能です。調査の上、ご提案致します。