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2022.05.24

No.36 物価と円安について

『ニイミ通信』 2022/5/24

こんにちは。
ニイミ産業㈱です。

冒頭からお金の話になってしまいますが、私の家庭はお小遣い制で、毎月のお小遣いがもっと有効に使えないかと思い、
物価が半分にならないかと考えたことがありました。
半分になれば、倍の買い物ができていいことばかりと思っていましたが、実はそんな簡単な話ではありませんでした。

さて今回は、昨今の物価と円安についてご紹介をしていきたいと思います。

5月に入り、原油価格はわずかですが、下げとなりました。
しかし前月平均為替が 126.89 円/$と円安が進み、結果 LP ガス単価は前月比で上げとなっ
てしまいました。

円安。今までも円安や円高と円相場が上げ下げしているな、と思っていましたが、
今回の円安は今までと違うものだと思い、調べてみました。
6年前にも円安の時期がありましたが、あの時は輸出業の追い風となるよう動いていたようで、今回の円安とは理由が違います。

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円安の原因
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今回の円安になった原因はなんでしょうか。
アメリカの金利が上がってきたことが考えられます。マスクを外し、経済活動を再開をしたことで需要が増え、物価が上がってきました。
景気が上向きに転じたのです。これを緩やかな物価上昇にするため、アメリカは金利を
上げたのです。

一方日本は、金利をどうするのか。金利を上げない方向に動きました。これにより円よりドルを買う動きが高まり、円の価値が下がってきたのです。

2013年以降、日本銀行はデフレからの脱却、物価上昇率 2%を目指してきましたが、達
成することができませんでした。アメリカでも金利が上げられずにいました。これで調和が
取れていましたが、コロナ明けのアメリカ経済活動でインフレが起こり、アメリカは金利を
上げてきました。このことで、金利の格差が起こり、円安が進んでいます。

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現状の把握から
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物価は上がるけれど、金利は上昇しない。日本銀行は、賃金や需要の上昇が伴っていない
ため金利を上げるわけにはいかない、と表明しています。給料が上がらないのに、モノの値
段が上がるという状況となります。

失われた30年と言葉がありますが、その不景気のツケが見える形となって現れてきた。
という経済学者もいらっしゃいます。この問題に対しどうしたらいいのか、その答えは簡単
なものではありません。資産を外貨で持ち、リスクを分散させることがありますが、どこの
通貨がいいのか、そこからの勉強が必要です。

円安の背景には、こういったことがあることを知ってきました。現状を把握しながら、次
の動きを考えていくことが必要だと思います。こんなときだからこそ燃料の削減や、工場の省
エネや、設備改善を考えられる方がいらっしゃると思います。そういった方の力になりたい
と思っていますので、ご相談やお問い合わせがございましたら、連絡をお待ちしています。

物価が半分にならなくとも、倍の成果がでるような、そんな改善を一緒に考えていきたいですね。