経年劣化によりダクトに隙間が生じ、熱が漏れている状態でした。
これにより周囲温度の上昇、乾燥室内の温度上昇の偏り、エネルギー損失が発生していました。
これらを改善するためにダクトの更新工事を実施しました。
上記写真部分をサーモグラフィで撮影したものです。
赤く表示されている部分の温度は約130℃あり、風量もかなり出ていたため、大きなエネルギー損失になっていたことが判明しました。
乾燥炉内のダクト状況です。
経年劣化によりダクト上面に大きな穴が開き、鉄板の折り目、ダクト同士の継ぎ目などに隙間が開き、熱風が漏れてしまい、乾燥炉内へ均等に熱が伝わらなかったため温度上昇の偏りが発生したと判明しました。
撤去後のダクトの断面です。
元々鉄板の厚みが薄かったことに加え、経年劣化により1㎜以下にまで薄くなっており、少しの衝撃で破損してしまう状態でした。
乾燥炉内などの普段目に付かない場所では、上記のような劣化に気付かないケースが多くあります。
鋼材は15~20年経つと経年劣化により脆くなるため、設置年数が増えるにつれ、点検等を増やすことがオススメです。
熱風発生装置と乾燥炉内の接続部を更新しました。
更新前は接続部の隙間に加え、断熱材も所々欠損していたため、稼働中暑いと感じるほどに熱が漏れていました。
更新後は近くにいても暑さを感じないほどに改善されました。
上記部分をサーモグラフィで撮影しました。
更新前は約130℃ありましたが、70℃近くまで低下しました。
軽く触れられるくらいまで放熱を抑えることができました。
乾燥炉内のダクトを更新しました。
更新前は所々に穴や隙間があり、乾燥炉内の温度上昇に偏りがありましたが、更新後は偏りがなくなり、温度上昇にかかる時間も少し早くなりました。
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