ガロプロ工業炉メンテナンス：工場改善実績:バッチ式焼成炉　製造

先方が求めるスペックとして3時間で1,200°Cまでの昇温と30分保持を1バッチとし、１バッチ内で300°C～800°Cの間に発生する臭気ガスを煤煙燃焼装置で消すことが必要でした。
また急冷・急昇温に耐えうるように炉内内張りをユニブロックとファイバーにて施工し、性能に見合うバーナー能力及び制御方法・ダンパー方式・安全装置・扉開閉方法等検討した上で、卵殻加熱炉・脱臭室・煤煙燃焼装置を一体型とする先方のご要望のもと、全ての仕様が固まりました。コストと納期を抑える方法として現地搬入を行うため、弊社工場内での枠組みがスタートしました。

現地搬入後に、卵殻加熱炉の炉内レンガ築炉工事及びファイバー施工も完了致しました。
レンガの段差がある部分上部には、１バッチで多くの処理を行う必要があり、炉内有効寸法を少しでも確保するため、棚板を設置し煙道とします。
棚板の上に卵殻をいれた匣鉢を置き加熱処理を行います。
卵殻加熱炉の排熱を利用し隣接する脱臭室の温度も上げます。
脱臭室には卵殻を入れて一次処理を行い、次回卵殻加熱炉にて二次処理を行います。

向かって右から卵殻加熱炉 中間が脱臭室 左が煤煙燃焼装置となります。
焼成立ち合いも弊社で何度か重ねて、お客様が求めるスペックに必要脱臭能力及び加熱能力も十分にあることも検証でき、加熱工程テストも重ねて、先方でベストの工程を作り上げております。