私たちは、ただ燃料を供給するだけのガス会社ではありません。
ガスと工業炉に精通するプロフェッショナル集団として、
お客様の燃焼プロセスに踏み込み、お悩みを解決します。
ガスをもっときめ細かく、安定的に「とどける」ことによって。
バルク貯槽や工業炉といった設備を「つくる」ことによって。
あらゆる燃焼機器を「なおす」ことによって。
私たちは、ただ燃料を供給するだけのガス会社ではありません。
ガスと工業炉に精通するプロフェッショナル集団として、
お客様の燃焼プロセスに踏み込み、お悩みを解決します。
ガスをもっときめ細かく、安定的に「とどける」ことによって。
バルク貯槽や工業炉といった設備を「つくる」ことによって。
あらゆる燃焼機器を「なおす」ことによって。
ガス供給者からサービス提供者へ。
変革の鍵となるメンテナンス事業は、
ある気づきからスタートしました。
ニイミ産業はこれまで、「技術力」という付加価値を武器に、新分野への道を切り拓いてきました。もともと石炭・石油の商社だった私たちは昭和39年、日本初のLPガスによる陶磁器焼成炉を発明。窯業向けのLPガス事業へ本格参入しました。高度成長期以降は工業炉の製造にも取り組み、幅広い産業領域へ進出。更には、バルク貯槽やタンクローリーまで自社で開発製造し、工場ごとの規模に最適化したガス供給体制を築いてきました。
ところが、LPガス市場が成熟、やがて縮小していく中で、2000年代後半から業績は頭打ちに。ガスを「とどける」、設備を「つくる」といった事業だけでは、お客様にご満足いただけないと感じる場面が増えていったのです。提供価値を見直すべきときかもしれない。営業職のメンバーを中心に、そんな焦りが募っていきました。
「お客様が求めているものは、一体なんだろう?」私たちは工場に足繁く通い、何度もヒアリングを重ねました。その結果見えてきたのは、とてもシンプルな事実。工場で一番困るのは、生産ラインの停止だということです。納期遅れは取引終了につながりかねません。そして、燃焼設備には故障がつきものだということです。
多くの中小企業は、設備のメンテナンスができる技術者を自社で抱えていません。製造元に助けを求めても、拠点が遠方のため迅速な対応は困難。あるいは既に製造元自体が無くなってしまっている。そんなケースも珍しくないといいます。この切実な悩みが、私たちに大きな気づきをもたらしてくれました。メンテナンスこそ、今すぐ挑戦すべき事業だと。「とどける」「つくる」技術だけじゃなく、「なおす」技術も磨いていかなければと。
ほどなくして、メンテナンスの可能性に確信をもつ出来事が訪れます。とあるメッキ加工会社からの相談でした。その工場では、バーナーが詰まったり錆びたりして、週に1~2度もトラブルが発生していました。そこで、3ヶ月に1回のメンテナンスを実施したところ、ほとんどトラブルが起こらなくなったのです。それまで困り果てていたお客様からも大いに喜んでいただけました。
また別のメーカーからは、設備の老朽化により失火トラブルが頻発していると相談をいただきました。応急処置を施したところ、その過程でさらなる問題も発見。あちこちから熱風が漏れていたのです。修理によって得られるガス代節約効果を試算すると、3割削減できると判明。「もし効果が出なければお代金はいただきません」とお約束し、修理させていただくことに。すると、当初の試算を上回る5割削減に成功。これにはお客様も大変喜ばれ、別の設備についても修理のご依頼をいただきました。
試行錯誤を繰り返す中でわかったことがあります。それは、生産設備が故障したときの応急処置と、トラブル自体を未然に防ぐメンテナンスには、大きなニーズがあることです。一方で痛感したのは、単なる知識を超えた「現場対応力」こそが求められているという点です。これが欠けていたら、応急処置も予防もできません。
そこで私たちは、営業職を対象にした技術研修をスタートしました。試験用のバーナーを購入し、バーナー製造会社に掛け合い講師を依頼。現場対応力の研鑽に努めました。また、目標とする技術水準を明確化するため、社内資格制度も導入。その結果、現場対応力が当初より大きく底上げされ、的確な応急処置や幅広い予防策の提案ができるようになっていきました。
2010年に取り組みはじめたメンテナンスサービス。事業基盤を整えるまでに数年を要しましたが、今では多数のお客様からお引き合いをいただいています。もともと取引のなかった設備メーカー・商社から、「メンテナンスを手伝ってもらえませんか?」とパートナーシップの打診をいただくようにもなりました。
私たちは、ガスと炉のプロ『ガロプロ』です。ただ燃料を供給するだけでなく、お客様の困りごとを解決するサービス提供企業。メンテナンスを事業化した今、胸を張ってそう言えます。ビジネスを下支えする黒子役として、東海地方の工場をもっともっと輝かせることができたら。私たちにとって、これほど嬉しいことはありません。
独自のサービスを育む、独自の社員教育を紹介します。
現場では、あらゆる工業炉の修理・メンテナンスができなければなりません。そこで私たちは自社の技術部だけでなく、バーナー製造会社にも指導を仰ぐことに。修理現場に同行し、熟練技術者からレクチャーいただくことで得たノウハウを、今度は社内研修プログラムに落とし込んでいきました。知識や理論については、座学の研修へ。技能については、自社で購入したバーナーを使った実地研修へ。「ガロプロ」の全営業社員がスキルアップできるよう、多くの時間・予算・労力を投下し、研修体制の整備拡充に努めています。
3級試験では、バーナー内部を清掃し、試運転、着火確認するまでの作業を審査。これができるガス会社の営業社員は、日本中探してもほとんどいないでしょう。「ガロプロ」では、全営業社員に3級の取得を義務づけています。2級はさらに難易度がアップ。バーナーを分解し、トラブルの原因を探り当てる。清掃のほか機器の調整や部品交換も行い、組み立て直す。この一連の作業を臨機応変にできて初めて合格となります。私たちが目指すのは、メンテナンス会社やバーナー製造会社にも引けを取らないサービス品質です。