お役立ち情報

第1回『燃焼のメカニズム』

こんにちは。ニイミ産業株式会社入社3年目の安藤です!

このたび、新しくスタッフブログの運営がスタートしました。

このブログでは、弊社が運営しているガロプロHPの紹介内容にあるような、

工業用炉やバーナーのあれこれについて、

明るく ポップに わかりすく!をモットーに紹介していきます。

読者の皆様のお役に立てるような情報のご提供を目指して頑張ります!!

 

 

自己紹介が済んだところで、工業用バーナーをお使いのそこのあなた!!

 

工業用バーナーの燃焼トラブルで工場稼働が不安定など…

何か問題を抱えてはいらっしゃいませんか?

 

バーナーは、工場の生産プロセスにおいて、重要な役割を果たしています。

そのため、急な燃焼トラブル安定した工場稼働を妨げる要因になりかねません!

毎日使用している設備であっても、動作する仕組みがよく理解できていない…

なんてこともあるのではないでしょうか?

 

今回は普段使われている燃焼設備の理解を、少しでも深めるお手伝いが出来ればと

こんなテーマについてお話しします!

 

 

まず第1回は、バーナーはどのように火がつくのかを理解するために、

燃焼のメカニズム」について取り上げます。

では、はじめに

モノはなぜ燃えるのか??中学校の理科の授業をおさらいします!

覚えている人もいらっしゃるでしょうか?

燃焼には三つの大事な要素がありました

 

 

燃焼には、酸素可燃物が必要でしたね!

もちろん工業用バーナーでも点火して燃焼するには、この3つの要素が必要不可欠です。

特に最初の点火不良が起きている時は、

この中のどれかが不足していると予測することができます。

 

では、工業用バーナーにおいて、

どの部分がこの3つの役割を担っているのでしょうか?

 

それが理解できれば、燃焼設備の仕組みの理解がより深まりそうですね!

↓バーナーの写真で解説していきます。順に見ていきましょう。

1.「酸素はエアー」

 

 

まず、燃焼の三要素のうち「酸素」が「エアー」です。

エアーは燃焼ブロワから供給されています。

 

ファン(羽根)が回転し、エアーを矢印の方向に送ります。

その時にファンや吸気のフィルターが汚れていないか注意して見てみてください。

写真のブロワはモーターの外扇に、ほこりが詰まっているのが分かります。

このような環境だと、

ファンや吸気のフィルターにほこりが詰まり、上手くエアーを送れない状態

なっているかもしれません!

 

↓次はガスの流れを見ていきましょう。

 

2.「可燃物はガス」

 

 

次に燃焼の三要素のうち、「可燃物」が「ガス」です。

写真右下から左側へ伸びている配管が、ガスのラインです。

 

まず少量のガスで種火をつけたあと、大きな炎にするために沢山のガスを流します。

つまりバーナーには種火用のパイロットバーナー用のガスのラインと、

大きな炎となるメインバーナー用のガスのラインの2つがあります。

特にパイロットバーナー用の配管は細くなっているものが多く、

詰まりやすくなっているので注意が必要です!

 

続いて最後、3つめの「」です。

 

3.「熱はスパーク」

 

 

次に燃焼の三要素のうち、「」が「スパーク」です。

 

上の写真は、バーナーヘッド内部です。

バーナーヘッドの中で、

エアー」「ガス」が集約され、「スパーク」が飛ぶことで初めて種火が付くのです。

 

もう少し内部を詳しく見ていきましょう。

 

 

このバーナーでは、フレームロッドスパークロッドがあります。

ノズルに近い方が、スパークロッドです。

イグナイターから高電圧の電流がスパークロッドへ流れます。

その先端でスパーク(火花)を起こしてを発生させます。

 

ここでスパークが飛ばないと、当然火はつきません!!

 

ノズルに近い分、熱の影響を受けたりすることで変形したり、

ススが溜まって火花が飛ばないことがあります。

ちなみに、フレームロッド(検知棒)とは、

炎の導電性を利用して燃焼を検知するセンサーの役割があります。

※こちらは、また別の回で紹介しますね。

 

…これで工業用バーナーにおける燃焼の三要素が揃いました!

↓三要素の図に当てはめてみましょう。

 

 

エアー」「ガス」「スパークこの中の

1つでも欠けていると、燃焼が上手くいかず

点火不良に繋がってしまいます!!

 

ここまで、「燃焼のメカニズム」についてご紹介してきました。

今回の内容を基に、お使いの燃焼設備に関する理解が更に深まると嬉しいです!

最後に、今回ご紹介した内容の中から燃焼設備の中で

注意して見てほしい点についてまとめてみました。↓

 

 

この中で、普段から気を付けて確認している点はありましたか?

外観では分からない部分が多いので、知らないうちに状況が悪化していることも…!?

 

ニイミ産業では、過去に多くのバーナーメンテナンスを行っていますので、

実際に分解して状況確認をすることをお勧めしています。

 

※バーナーメンテナンスとは

バーナーの分解、清掃、組付けを行い、着火に不具合がないかを

調査・分析しご報告するサービスです。

 

是非ガロプロHPの事例をご覧ください!

実績 アーカイブ | ニイミ産業 工業用LPガス部門 (niimi-s.co.jp)

ご相談をお待ちしております!

 

次回は「フレームロッド(検知棒)」について深堀してみましょう!